安楽死と尊厳死

介護 脳腫瘍のため余命半年と診断されたアメリカ人女性が医師から処方された薬を飲んで亡くなったというニュースがワイドショーを駆け巡りました。
 このニュースをご覧になった方も多いかと思います。

 この女性は、余命半年の宣告を受け、耐え難い頭痛から逃れるために安楽死を実行するとフェイスブックで明らかにし、予告した日に実行してしまいました。
 皆さんは、彼女の決断をどう受け止め?どう考えましたか?
 メディアの調査によると、「痛みや苦しみを理由に許可すべき」という意見がある一方、「自殺を助長する」との意見も多かったようです。
 アメリカでも安楽死を認めているのは、5つの州にとどまっていますが、日本では安楽死を認める法律は存在しません。
刑法上の殺人罪の対象となります。
日本でも、安楽死に関する事件がありました。
1991年に末期のがん患者に塩化カリウムを投与した石が殺人罪で起訴され、執行猶予付の有罪判決が下された事件が起きました。
 ただ、世界は広いです。
 ベルギーでは、安楽死の年齢制限を撤廃し、18歳未満の未成年も対象とする改正法案が賛成多数で可決しました。
一定以上の条件の下、年齢制限がなくなりました。
 また、オランダでは、12歳以上の安楽死を認めています。
 「安楽死」とは似て非なる「尊厳死」というものがあります。
 尊厳死は、自発的に延命処置を拒否して、自然のままに死ぬこととされています。
ただし、患者のためと思っても、医師が患者の意思確認を怠って処置をすると自殺幇助として罰せられるケースがあります。
 尊厳死を望む時には、最後の意思表示として尊厳死宣言公正証書があります。
尊厳死について、公正証書で残すのです。
 しかし、いくら自分の意思を公正証書で残したからと言っても、実現できるかどうかは家族や医師の判断になってしまいます。
非常にデリケートなことではありますが、ご自身の最後を考えさせられるニュースでした。
最後に、「安楽死」は第三者の意思が介在し、「尊厳死」は本人の意思に基づくと、考えます。

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